弊社は不動産業を2017年に法人化し、それから弥生会計を使用してきました。
しかし、様々なことがきっかけで2023年9月頃から会計ソフトの乗り換えを検討し始め、10月末段階でFreeeの契約を済ませました。
弊社の代表は財務の専門家でもあり、1従業員は会計システムを扱っていた経験があります。
そこで、会計ソフトの乗り換えを検討し始めてから、乗り換え・安定導入までを記録として記事にしたいと思います。
※Freee会計に契約を決めていますが、本ブログは純粋なレポートであり、製品PRでもなんでもありません!
この記事の目次
現在の状況
現在、弥生会計を使う最後の会計期間を締めようとしています。来月から新しい会計期間になるため、このタイミングでFreeeに移行しようとしています。
もう少し具体的に言うと
- Freeeは契約済み
- 弥生会計もまだ保持している
- データを移行するタイミングや、Freee上でのデータの使い方等を習っている
(この辺りは実際に進んでから別記事にしたいと思います!)
弥生会計からFreeeへの乗り換えきっかけ
私たちは数年に渡り、弥生会計を使用していましたが、なぜ乗り換えを考えるようになったのでしょうか。
サポートへの繋がりにくさ
チャットでの問い合わせで問題が解決しないことがあり、電話サポートを使用することがありました。
その場合に、1窓口から複数回に渡り別窓口を案内され(たらい回しにされた印象)また各窓口で30分程度待つ必要がありました。
最終的に、「海外からの使用にはサポートできません」と言う内容を含む回答を受けることとなりました。(代表と別の1従業員は海外にいることが多い)
弥生会計デスクトップアプリ版のシステム要件として、「日本版Windows O Sであること」はありますが使用場所についての制約は見当たらず、本回答の正誤は定かではありません。
担当者の勘違いかもしれませんが、弊社としてはマイナスのショックが大きく、会計ソフト変更のきっかけとなりました。
UIの分かりにくさ
簿記の経験0での使用は実感値として難しい。加えて、一般的なアプリケーションとも操作が異なるため、慣れるのに時間がかかる。
そのため、「分かり易い会計ソフトってないのかな」は漠然と意識していました。
法人税申告のために税理士へお願いする必要がある
これまでは法人税申告については、日々の弥生会計への入力データをもって税理士の先生にお願いしていました。
しかし上記で記載したように、代表は財務の専門家でもあり、法人税申告まで自社内で行いたく構想しています。
そこで、法人税申告までのサポートがある会計ソフトを検討しました。
1契約で使用できるユーザ数が不足している
弥生会計デスクトップ版では1契約に使用できるユーザは原則1人です。
しかし、今後の事業拡大のため使用できるユーザ数を増やしたいと考えました。
乗り換え先の検討
前提として、これまで弥生会計(デスクトップタイプ)を使用していました。
今後使用するならクラウドタイプにしようと、主要と思われる下記3件(Freee、マネーフォワードクラウド会計、弥生会計オンライン)を比較しました。
検討の観点は、「乗り換えきっかけ」でも触れていますが、下記の3点に分けて考えます。
使いやすさ(サポート、UI、銀行口座連携)
使いやすさのポイントとなる点について表にまとめます。
サービス名 | 銀行口座 | 電話サポート | メールサポート | チャットサポート |
Freee | ◯ | ◯ 予約制 | ◯ 1or3営業日 | ◯ ボットと担当者 |
マネーフォワード クラウド会計 | △ 地銀、信金はない可能性 | × | △ 返信日数記載なし | ◯ 担当者 |
弥生会計オンライン | ◯ | △ 繋がるまで要待機 | ◯ 原則1営業日 | ◯ 担当者 |
弥生会計オンラインのサポート:仕訳相談もあり、担当者のご提案により画面共有などもいただけるようです。
参考:各製品のサポート体制について
Freee
マネーフォワードクラウド会計
弥生会計オンライン
法人税のセルフ申告
サービス名 | 書類作成 | 電子申請 |
Freee | ◯ | ◯ e-Tax、eLTAXと連携可能 |
マネーフォワード クラウド会計 | ◯ | △ NTTデータによる達人シリーズ (別ソフトウェア)を介す場合可能 |
弥生会計オンライン | ◯ | × |
コスト
各社、会社規模により複数のプランを準備しているようですが、下記を条件に選んだプランで比較し、簡略表示します。
- 弊社の会社規模
- 会計ソフトのサポートは受ける
- 法人税の申告は弊社内で行う
- 3人が使用する
- 部門設定を行う
サービス名 | プラン | 基本料金(円) | 備考 |
Freee | Freee会計ベーシック Freee申請ベーシック | 47,760 24,800 計74,660 | |
マネーフォワード クラウド会計 | ビジネス | 59,760 | |
弥生会計オンライン | ベーシック | 35,200 | 部門設定不可 |
Freeeに決定した理由
上記のコスト比較を見るとFreeeに分があるように見えないかもしれませんが、決め手となったのはどこでしょうか。
法人税のセルフ申告
法人税のセルフ申請を行うことにより、税理士への報酬費を削減することができ、これが法人税申請を行うための「Freee申請」費用より上回っていました。
またセルフ申請も会社規模や複雑性によりは難易度が上がりますが、現在においては弊社の財務経理の複雑性が低く、今後においてもFreee申請あんしんプランへアップグレードできます。
Freee申請あんしんプランは料金に税理士のサポートが含まれているようです。
使いやすさ
※実際に使ってみてから再度レポートしたいと思います!※
印象としては、「借方、貸方」といった用語が出てこず、アプリで家計簿をつけたことがあればその延長線と思いました。
ちょっとそれるのです…ERPシステムに携わっていたものとしても、下のようなことがFreee会計いち製品に含まれると知り、驚きました!こちらも使いこなしてレポートしたいです!
- 請求書発行から売り上げ計上され、債権管理に連携される
- 各種申請から費用計上され、債務管理に連携される
- 伝票につけるタグを任意で設定でき(例えば:商品名のタグ、プロジェクト名のタグ)タグにより表(ビュー)をワンタッチで作成できる
導入サポート
導入サポートについてはお伝えしたいことが何点かあります。
無料のアカウントを作成(無料プランに入会)すると、通常契約者同様のメニュー画面にたどり着きます。
そこからメールサポートで問い合わせ内容を送付できました。
※無料プランの存在を知らずしばらく問い合わせ窓口を探しました…ご注意を。
導入についての相談内容を記載すると、回答と共にテレビ会議を提案いただきました。
そこで、弊社の状況ヒアリング、プランのご提案、デモ画面による基本的な製品の使い方紹介をいただきました。
悩みの解決と同時に、丁寧な対応をいただきとても印象が良かったです。
まとめと次回
ここまで、弥生会計からFreeeに乗り換えるきっかけ〜ソフトを選んだ基準などを記載してきました。
これから、データ移行や補助科目(タグ)の設定についても触れていきます。
インボイス制度や電子帳簿保存法など制度が改正され、また副業も一般化する中で会計ソフトを使用開始する方が多いと思います。
今回、様々なサイトを見て回った調べた結果が、同規模のビジネスオーナーや不動産業での会計ソフト導入に少しでもお役に立てればと思います。
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